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【物語】
昔々、様々な悪行を積み重ね、家族や村人からも追い出された鬼女が居た。
鬼女は、ここ久那の岩洞に住み始め、一人の女の子を出産した。しかし、これまでの悪行が祟って、娘が十五歳の時に命を落としてしまった。
ただ一人残された娘は母親とは異なり、非常に澄んだ美しい心の持主だった。そのため母親の罪を大変悲しみ、後世で母親が苦しまないようにと観音堂の建立を発願した。この娘のやさしさに心打たれた村人達は、彼女に惜しまず協力をし、観音堂は建立されたという。
【記事】
秩父霊場を創ったとされる性空上人が、冥土の閻魔大王の前で経典十万部を読み、その御礼として石の証文と石の手判を持ち帰った。
その石の証文は両国二十四番中山寺へ、石の手判は当寺、久昌寺へ納められた。そのため、別名御手判寺と呼ばれ閻魔の御手判の版刷りを授与してもらう事も出来る。
【ひと言】
観音堂の裏手には弁天池があり、周囲の木々を水面に映し出している。
その様は、とても静寂で落ち着きの漂うものであり、心が洗い流されるようである。
【御詠歌】
水上はいづくなるらん岩谷堂
朝日もくなく夕日かがやく
【所在地】
〒368-0053 埼玉県秩父市久那2215
【電話番号】
0494-23-7309
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