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【物語】
その昔、常楽寺の中典開基となった門海上人は観音堂建立の後、次は仁王門を造立せんと尽力した。資材を集め、ようやく着工した頃、上人は重い病に倒れてしまった。薬を服すも効果なくもうだめかと思っていた時、枕元に金剛神が現れ、上人の手を取って体を起こすと「仁王門建立には自らも助力いたさん」と言った。
翌日より上人の病が癒えて、やがて仁王門が完成したという。金剛神は金剛力士でもあり、仁王尊のことである。
【記事】
本尊の十一面観世音菩薩は90cmほどの立像で、そのご利益は、病気平癒と長寿に霊感あらたかなものである。ここを訪れる巡礼者はみな、長寿と家族全員の健康を祈願していくといわれている。
また、毎年1月3日に行われる、常楽寺厄除元三大師の縁日には、開運厄除けを祈って大勢つめかけ、大師のお守りをもらうとともに、配布される福だるまに、新しい年の御加護を祈る。また、毎年4月20日は本尊さまと辰歳生、巳歳生の守護本尊である普賢大菩薩の御祈願で賑わう。
【ひと言】
清浄な雰囲気に包まれた山沿いの道を登っていくと本堂があり、こざっぱりとしていて好感の持てる霊場である。境内からは秩父市市街をはじめ、はるか彼方の山並みまでも一望することができる。巡礼の楽しいひとときだ。また、御詠歌のごとく秩父連山に沈む夕日はすばらしい。
【御詠歌】
つみとがも消えよと祈る坂ごおり
朝日はささで夕日かがやく
【所在地】
〒368-0032 埼玉県秩父市熊木43-28
【電話番号】
0494-22-2190
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