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札所九番 明星山 明智寺 (みみょうざん あけちじ)
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【物語】
 建久2年(1191年)、横瀬に兵衛という貧しい少年がいた。少年は、病に伏した母親をいたわりながら生活していた。
 ある日、少年が観音堂の近くで木の実を拾っていると、老僧が現れ、母の病を治したければ「観音経の『無垢清浄光、恵日破諸闇』の二句を唱えなさい。」と教えてくれた。少年は、早速母をつれて観音堂へ参拝し、母子とも一心に読経した。すると、内陣から「明々たる星」がとび出て母の頂きを照らし、たちまち母の眼はひらき、眼が見えるようになった。それを知った領主は、孝心深き少年に田畑を与え、本尊の霊感を後世に伝えようと寺号を明星山にしたという。

【記事】
 本尊の如意輪(にょいりん)観音像は、さまざまなご利益を与えてくださると人々に信じられ、商売繁盛、出世祈願などが知られている。また、安産子育ての観音様として名高く、毎年1月16日と8月16日の縁日には、秩父地方ばかりでなく県内各地から多くの信者が詰めかける。

【ひと言】
 手縫いのサルや千羽鶴などが多数奉納され、建物と同様、祈願する庶民と、それをかなえる観音様との、交流の細やかさがしのばれる。

【御詠歌】
巡りきてその名を聞けば明智寺
   心の月はくもらざるらん

【所在地】
〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町中郷2160

【電話番号】
0494-24-3125

  Photo/観音堂
明智寺観音堂

Photo/板碑
境内の板碑

   
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