タイトル Jump to Canon-Elec.

札所六番 向陽山 卜雲寺 (こうようさん ぼくうんじ)
Space    

【物語】
 奈良時代、聖武の頃(天平時代)武甲山にいた山姥(やまうば)が里人を苦しめていた。行基菩薩がこの地を訪れた時、里人はこれを訴えて助けを求めた。行基は武甲山蔵王権現社に参籠し、山姥をこらしめて、再び当地に現れぬようにと諭して追放した。山姥は、以後この地で悪さをしないことを誓い、自らの前歯一枚、奥歯二枚を折って差し出したという。その証しに、行基は聖観世音を彫り、里人に与えた。里人は観音像を蔵王権現社に安置し、以後平安を得たという。

【記事】
 境内に登る坂の途中に地蔵尊の小さな祠があり、大きな台座に、かわいい地蔵様「お願い地蔵」があるほか、境内には商売繁盛を祈る正一位稲荷大明神が祠られている。
 また、「ト雲寺」という珍しい寺名は、この寺の開基とされる嶋田与左衛門の法号が「ト運源心庵主」である事に由来される。
 毎年6月16日に願い地蔵祭があり、子授け、入試合格、大願成就を願う人々で賑わう。11月23日のト雲稲荷大祭には花火や福引が行われる。

【ひと言】
 参堂から見える竹林を背にした本堂は素朴でよいが、石段を登って境内から一望できる武甲山、そして山の麗につづく家並み、美しい木々の連なりなどの眺めもまたよい。

【御詠歌】
初秋に風吹き結ぶ荻の堂     
    宿かりの世の夢ぞ覚めける

【所在地】
〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町苅米1430

【電話番号】
0494-24-6236

  Photo/本堂
民家風のたたずまいを見せる本堂

Photo/参道
卜雲寺 参道

   
    テキスト一覧 | 画像付き一覧