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【物語】
その昔、この寺の住職が重い病で倒れ苦しんだとき、夢枕に観世音が現れた。「この寺には万病に利く泉水がある。これを服せよ」との御告げに従って、庭の泉水を呑むと住職の病はたちまち回復した。これを村人たちにも伝えて泉水を長命水(ちょうめいすい)とよぶようになったという。
【記事】
観音堂の建物は、三間四面、表に一間の大唐破風の向拝(こうはい)を付し、建築彫刻として繊細を極めている。熊谷宿玉井の名工、飯田和泉の作、向拝海老虹梁(こうりょう)の龍のかご彫りはすばらしく、鑑賞する人は跡を断たない。
本堂の廊下に置かれている寺宝の「子持石」は、形が赤ん坊にそっくりの自然石である。これを抱くと子宝に恵まれるという伝説から、各地より子供の欲しい夫婦が来訪し、女性がこの石を抱いて願掛けをする光景を見かける。
【ひと言】
二番の真福寺から三番常泉寺へ向かう道の途中にある農家の庭には、天然記念物として県から指定されている樹齢500年という巨大な金木犀(きんもくせい)があり、この巨木には圧倒される。
【御詠歌】
補陀落は岩本寺と拝むべし
峰の松風ひびく滝津瀬
【所在地】
〒368-0004 埼玉県秩父市大字山田1392
【電話番号】
0494-23-2050
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