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札所一番 誦経山 四萬部寺 (ずきょうさん しまぶじ)
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【物語】
 奈良時代、聖武天皇の頃(724〜748)行基菩薩(ぎょうきぼさつ)という名僧が諸国巡回の際、秩父の地に立ち寄り苦行練行していたところ、栃樹の上に聖観音菩薩が現れ、行基に御告げをした。その御告げに従い、行基は観音像を彫刻し、岩窟の中に留め置いたと伝えられている。
 その後、永延2年(988)に、播磨国円教寺の性空上人(しょうくうしょうにん)の弟子幻通(げんつう)が、上人の遺命により秩父の地に赴き、四万部の経典を読経し経塚を築いたとされている。四萬部寺とうい寺名はそれに由来される。岩窟に安置されていた観音像を本尊として本堂を建立した。

【記事】
 毎年8月24日四萬部寺では、関東一の大施鬼餓会(だいせがきかい)が行われる。470余年の伝統を引き継ぎ、毎年、厳修されている。当日は、秩父地方の僧が宗派を問わず、四萬部寺に集まり施食殿(せじきでん)での供養が行われる。
 四萬部寺のご住職を頭に、50人程の僧が供養の経をあげながら、中心の八画輪蔵を回る。その様は壮厳である。供養の読経は午前11時と午後2時の2回行われる。

【ひと言】
 巡礼石を確かめながら、のどかな田舎道を行くと、風雅な妻飾りなどが美しい、札所中唯一の県指定有形文化財である本堂の四萬部寺に着く。巡拝に必要な納経帳をはじめ、旅のしたく一切が一番の納経所で整えられる。わからないことがあったら、ここで聞くと丁寧に教えてくれる。

【御詠歌】
ありがたや一巻ならぬ法のはな
   数は四萬部の寺のいにしえ

【所在地】
〒368-0002
埼玉県秩父市大字栃谷418

【電話番号】
0494-22-4525

  Photo/本堂
県の文化財に指定されている
本 堂

Photo/山門
山 門

   
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